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元広告代理店の人間がアドネットワーク立ち上げから動画広告市場を語る / スキルアップ・ビデオテクノロジーズ 藤原岳史さんインタビュー

この連載では私が日頃の業務をご一緒させていただくことの多いメディア関連企業の方々をお招きし、普段あまり聞くことのできないメディアの内側のお話をインタビューしていきます。

今回はデジタルコミュニケーション手法の一つとして一般的となり市場としても成長を続ける動画広告市場について、スキルアップ・ビデオテクノロジーズの藤原岳史さんに「動画広告市場の今後」や「藤原岳史さんご自身のこと」を伺いました。facebook_news_feed_suvt


動画配信に特化した会社 スキルアップビデオテクノロジーズ


──はじめにスキルアップ・ビデオテクノロジーズについて教えてください。

スキルアップ・ビデオテクノロジーズは元々は放送局の動画コンテンツ配信から動画の管理システムを開発・提供してきた会社になります。2014年からは動画広告配信事業も手がけており、簡単に言うと動画配信に特化した会社です。

これまで弊社が行ってきた事業の流れで言うと2008年からキー局ならびに地方局、大手ケーブルテレビ局などから動画コンテンツを会員向けにクローズドな環境下で配信したいというニーズを受け、プレーヤーやサイトごと制作して提供する事業を行ってきました。現状でも弊社の売上の基盤はこの事業が中心となっています。そして2014年から今まで培ってきた動画ノウハウやインフラを利用して動画広告の配信プラットフォームを開発、広告メニューの販売を開始しました。


スキルアップ・ビデオテクノロジーズにはできないことはない!?


──藤原さんはスキルアップ・ビデオテクノロジーズにどのようにジョインされたのですか?

元々はオプトに新卒で入社し、およそ6年間メディアプランナーとして広告主のデジタル広告のプランニングを担当していました。2014年にスキルアップ・ビデオテクノロジーズがオプトと組むことになり、私は同年7月に出向、現在はスキルアップ・ビデオテクノロジーズの人間として働いております。
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──ではゴリゴリの“メディアの人”なんですね!

そうですね。笑
なのでスキルアップ・ビデオテクノロジーズにジョインしてからは社内に広告配信について詳しい人間がいなかったこともあり営業を任されたのですが、はじめはかなり苦戦しました。笑
オプト時代にも営業を担当していたことはあったのですがまったく勝手が違いました。
そもそも自分は動画配信事業に携わってきたことがなかったため専門用語がまったくわからず、更にスキルアップ・ビデオテクノロジーズはエンジニアが社員の8割を占めるほどエンジニア中心の会社のため動画広告メニューを販売する営業は自分一人という状況でした。

──それは大変な環境ですね、、

ええ、でも当たり前ですが専門用語やサービスや事業の仕組みについては勉強しまくりましたね。笑
あとは営業の私にとって社内にエンジニアメンバーがたくさんいることが非常に心強かったです。

──知識についてすぐに相談できる環境はいいですよね。

そうですね。それに加えて、普通エンジニアがいる会社は営業からの「これできる?」に対して採算が取れるかどうかを見込んでから返事するものだと思うのですが、スキルアップ・ビデオテクノロジーズでは「できないと言うな。技術で解決できることなら断るな」という考えが社員全員に浸透しているんです。

──おぉー、それはカッコイイですね!!

事業部長の方針なんですよ。なのでULIZAという動画広告メニューは代理店さんにとっても使い勝手が良いはずなんです。代理店さんや広告主さんの「ああしたい、こうしたい」といったニーズを可能な限りサポートすることができますので。そのおかげで私も代理店さんへ営業に行かせていただいている時に、自由にやらせていただくことができています。

──代理店側の人間としても、メディア側の方がそこまでのサポート体制を持って相談に乗ってくれるのは心強いです!

私もずっと代理店で働いていたので「代理店時代に思ったことを形にしたい、そんなアドネットワークでありたい」と思って仕事をしています。スキルアップ・ビデオテクノロジーズの強みは高い技術力と柔軟性だと思っています。


広告代理店や広告主からの動画広告ニーズの変化


──最近の動画広告市場における広告代理店や広告主からのニーズについて、メディア側から見てここ数年で変化はありますか?

大きく変わってきていると思います。ここ2年間で言うと、2015年はYoutubeのTrueView広告が圧倒的な存在でした。その時スキルアップ・ビデオテクノロジーズではインリード型の動画広告を開発・販売していたのですが、まったく売れませんでした。「インリード型なんて動画広告じゃないだろ」という風潮でしたね、、、それがインストリーム型だけではなく、インリード型やインディスプレイ型もプランニングに組み込まれるケースがかなり増えていると思います。

──たしかに自分も携わる動画広告案件のほとんどはTrueViewでしたが、最近では他のメディアやメニューをプランに加えることが増えました。

2016年になるとFacebook、Twitterの動画広告メニューが本格的に市場でも浸透してきたことで、動画広告自体の概念が大きく変わりましたね。これまでTrueViewのようなインストリーム型しか動画広告として認識されなかったのが、ニュースフィード型でも認識されはじめインリード型を提供するスキルアップ・ビデオテクノロジーズでも販売がどんどん伸びていきました。プレーヤーとしても動画アドネットワークを扱う企業は増えていましたし、市場として大きく成長しているのを実感していました。

──なるほどー。他社の動画アドネットワークが増えてくると競争は激しくなると思いますが、競合サービスとの差別化は何かあったんですか?

まずたいていの動画アドネットワークは提携しているメディアが大きく変わらず、そこに属性の近いメディアを括ったパッケージを作ったり、自社データや第三者データを使ってターゲティング機能を提供しています。しかしそれだけでは大きな差別化には繋がらないと思っています。そこで競合サービスとの差別化要素として課金形態に注目しました。だいたいの競合サービスはCPM課金を提供しているのに対し、動画広告のKPIにも関わってくる視聴完了時点で課金される視聴完了課金メニューを提案しました。

TrueViewのようなインストリーム型メニューは配信単価や視聴完了単価が高く、更に5秒間は強制視聴でも5秒経ったら大半の人はスキップしてしまうためインストリーム型の動画広告に対して「本当に最後まで見られているのか」という声を頻繁に聞いていました。それを払拭して、広告主の動画が最後までちゃんと見られ、代理店の方々にも売ってもらいやすいメニューを考えた結果、視聴完了課金メニューを提案することにしたんです。また配信フォーマットについても、競合サービスはインリード型やインディスプレイ型のみが多い中、我々はインストリーム型、インリード型、インディスプレイ型のすべてを提供できたことも大きかったと思います。

──たしかに代理店にとっても視聴完了単価は動画広告メニュー間の評価をする際、とてもわかりやすい指標ですね。

動画広告実施の目的にもよりますが、ほとんどの場合は動画を最後まで見てもらって、そこから態度変容を起こしてもらうことに繋がるわけですし。ULIZAにはアンケート調査機能もありますので、動画広告接触者、非接触者別にブランドリフト調査を実施することも可能ですよ。もちろん調査会社さんからタグをいただいて、キャンペーンを統合的に調査いただくケースもあります。動画広告を実施される際のKPIは、定量評価では視聴完了、定性評価ではブランドリフトに設定されるところが多いですね。


2017年の動画広告市場の展望


──それでは最後に藤原さん目線で2017年の動画広告市場で新たに浸透していくであろうトレンドをお教えいただけますでしょうか?

そうですね、まず2017年の動画広告市場で期待しているのは、これまでも言われてきたことではありますがよりコンテンツに近い形の動画広告が増えると思っています。具体的には、ユーザーが動画広告内でアクションを起こせるようなインタラクティブ動画広告や昨年も話題になった縦型動画、360°動画が今後更に浸透していくと思っています。

[インタラクティブ動画広告例]

デモ画面はこちら ※PCのみ

[インタラクティブ動画広告 展開イメージ]
uliza・360°動画 β版デモ画面 (PC)はこちら
・360°動画 β版 デモ画面(SP)はこちら
・縦型動画 デモ画面(SP)はこちら

──たしかに縦型動画や360°動画はスマートフォンの特性を活かした没入型コンテンツとして話題になりましたね。360°動画もFacebookでも頻繁に目にしました。

それらが2017年はユーザー間でより当たり前になることで、広告代理店や広告主が制作する広告は動画クリエイティブの内容と配信場所(フォーマット)をマッチングさせる精度が求められると思っています。スキルアップ・ビデオテクノロジーズとしては動画クリエイティブを制作することはないですが、様々なフォーマットの開発は行っており、今あげたインタラクティブ動画や縦型動画、360°動画を配信する環境は整っております。

2017年はより広告代理店の方と密にコミュニケーションを取ることで「動画クリエイティブ×動画配信フォーマット」のマッチングの精度を高め、業界全体を盛り上げていきたいと思っております。

──そうですね。御社の提供するサービスをはじめ新しい技術やコミュニケーション手法が増えているので、それらを私たち広告代理店の人間がどれだけ関係する方々と協力して作り上げていくことができるかは意識しなければいけないと思います。2017年も御社と良いパートナーとして動画広告市場を盛り上げていければと思っておりますので、引き続きよろしくお願いいたします。本日はありがとうございました!

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facebook_news_feed_suvt-299x71スキルアップ・ビデオテクノロジーズ株式会社
http://suvt.co.jp/index.html

執筆者紹介

bio3

公孫 龍正
I&S BBDO
デジタルコミュニケーションデザインチーム
プランナー

国内外の化粧品ブランド、食品メーカーなど幅広いクライアントに従事。

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