このコーナーではデジタル業界の方々に自社サービスやデジタルに関わる「今アツいモノ」をBest3形式で紹介してもらいます。
第二回目は様々なリッチバナーの開発と配信プラットフォームを運営する「ヒトクセ」のプランニングコンサルタントの島貫 孝生さんと鈴木康平さんに今アツいリッチバナーとその効果や特徴をデジタルプランナーの木塚が伺いました。
今回ご紹介するリッチバナーは、広告枠は通常のバナーと同じですが、ただの静止画ではなく、動きや特別なギミックを付けられるバナーを指します。ヒトクセさんではリッチバナーの作成・配信・分析をワンストップで運用できるプラットフォーム「Smart Canvas」を提供しています。
では早速3位です!
第3位 動画バナー
現在ネットワークでの動画の配信はもちろん可能なのですが、ヒトクセのリッチバナーは静止画バナーの枠で動画が配信できます。
通常の動画配信との違いとしては、再生率や視聴完了数などのレポーティングが可能です。
―バナーネットワークでの動画配信はビューアビリティに懸念があるメニューが多い中、視聴完了までレポートが出るのはいいですね!
そうなんです。実はリーチ効率も高く、視聴完了単価が1.5~2円程で着地することが多いです。リーチ効率はYoutubeと変わらないかそれ以上ですね。またクリエイティブには依存しますが、平均0.2~0.3%と通常の静止画バナーと変わらないCTRです。動画配信メニューは動画視聴完了が目的となりますので、クリック最適化をかけないとほとんどクリックされない傾向にありますが、Smart Canvasの動画バナーは動画視聴とサイト遷移、2つの目標設定で配信が可能です。ある案件では季節訴求の商品のプロモーションでCTRが1%近く出たこともあります。この時はCM的な動画ではなく、クリエイティブとコミュニケーションがスマホユーザーに最適化された動画でした。リッチバナーはフォーマットが効果的なわけではなく、スマホユーザーに最適化されたクリエイティブである事でより効果を発揮します。様々な表現に対応できるよう、再生ボタンや静止画バナーとの組み合わせなど、動画にプラスした多様なギミックの搭載が可能です。
―動画を見せたいけどサイト遷移も欲しいってよくあります!これはかなり使えますね。動画をさらにリッチに見せられるのも面白いですね。
では2位です!
第2位 スクラッチバナー
※スクラッチしてみてください
2位はスクラッチバナーです。スクラッチバナーはインタラクティブなバナーの中でもわかりがよく効果も出やすいです。
単純な活用法としては、スクラッチを削ると当たりが出てそのままクーポンをもらいにクリック という流れでサイト遷移を促します。
通常のバナーよりCTRが高いのが特徴で、ユーザー自身がアクションを起こす事で認知にも高い効果を発揮します。スクラッチをした人の計測も可能で平均的にCTRの3倍~6倍の数値となります。クーポン利用以外にも、複数のクリエイティブを入れて占いやレコメンド的な使い方も可能です。スクラッチを削ると全く違うものが出てきたりするのも面白いと思います。削りたくなる企画性のあるクリエイティブを推奨しています。実際に過去、SNSで話題になった事例もあり企画次第で効果を最大化するバナーです。
―バナーでスクラッチができるとは驚きです!インタラクティブなコミュニケーションは記憶に残りやすいのでサイト遷移せずとも認知を獲得しやすそうですね。これはアイディア次第で話題になりそう!
第1位 カウントダウンバナー
カウントダウンバナーはお客様人気も効果も大変高いバナーです。ぱっと見、目を引きますし刈り取りのなどのCVにも効果が高いです。リッチバナーの中でもCTRが一番高く、2%超えることもあります。活用プロモーションとしてはセールやバレンタインなどの季節ネタ、お店の新規オープンなどが多いです。終了日に近づくにつれてCTRが上がる傾向にあるので終了日に向けて配信を増やしていくのがお勧めです。
動画との組み合わせたり、ギミックを加えたり、よりリッチなクリエイティブも可能です。
―カウントダウンバナーは見たことがあります。「あと1日!」と出ていると買わなきゃ損な気になりますね。発売前のティザーなんかにも使えそうですね。バナーって奥深いですね!大変勉強になりました。すぐ提案したいと思います!ベスト3は以上です。ありがとうございました。
―またお話を聞いていて興味深かったのがインプレッションやエンゲージメント時点のレポーティングが可能な事とCTRの高さです。通常のバナーでは細かいレポートが出ないのでインプレッションやエンゲージメントでの効果検証が難しいですが、リッチバナーはそういった効果も検証しやすいですね。インプレッションやエンゲージメントのレポートまで出してもらえるとビューアビリティも重要になってきますね。
そうなんです。「Smart Canvas」はビューアビリティを非常に重要視しています。ブランドセーフティ含め、バナーの出面は提携しているDSPと連携して常に改善に努めています。リッチバナーは押されるだけのバナーではなく、インプレッションでも効果を発揮するので確実にユーザーにリーチする事が重要になります。
―なるほど。ビューアビリティや配信面はネットワーク広告のブラックボックスだと感じることがあります。そこの正常化を目指されているのは発注側としてかなりの安心感があります。ますますリッチバナーを提案したくなりました。本日は貴重なお話ありがとうございました!
ベスト3以外でも「アツいリッチバナー」
ガチャガチャバナー
※クリックしてください
スクラッチバナー同様のクーポンや占いなどエンターテイメント性のある活用が向いてそうです。
アニメーションバナー
GIFアニのような動きをつけられるので情報量が多いプロモーションに活用できるなと思いました。
PICKバナー
飛び先のURLを選択によって変えられるのでクリック前に興味関心で選べ、選択に応じたレコメンドができます!商材によっては効果的ですね。
360度 バナー
※バナーをスライドすると絵が動きます
空間を見せたいときなどに最適なバナーです。回転数レポートも出るそうです。
没入感もありそうですね。
ろくろバナー
再生時間のレポートが出ます。立体で見せたいものに最適ですね。
その他リッチバナーのサンプルはこちらで見ることができます。
https://smartcanvas.net/ja/sample_ads
今回お話を伺ったヒトクセ様
営業本部 部長 島貫 孝生様
営業本部 プランニングコンサルタント 鈴木 康平様
リッチバナーバナーだけでなく、高い技術力で多様なビジネスチャンスに挑戦する、テクノロジーカンパニー。
主にHTML5やビックデータを活用し、最先端の領域の事業を行っている。
Smart Canvas https://smartcanvas.net/ja/top
ヒトクセ https://hitokuse.com/
執筆者紹介
木塚みお
I&S BBDO
デジタルコミュニケーションデザイングループ
シニアデジタルプランナー
PR会社、ファッション系広告代理店、デジタルエージェンシーを経てI&S BBDOデジタルプランナーとして2017年入社。化粧品、食品などのクライアントを担当。
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