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「自分が知らない自分」を見つけるAI

誰と誰がつながっていますか?
何でつながっていますか?
つながりの太さはどのくらいですか?

「私たちの会社は、AIを使ってこれらを可視化する仕事をしています。」

AIを駆使し、SNSプロファイリングを行うサービスを次々とリリースするAIQ。
そのCOOを務める渡辺求さんは事業のきっかけをこう語る。

「自社で開発したテクノロジーを使ってSNSデータを蓄積し、写真、動画、テキストなどの情報をAIが複合的に解析する。質・量共に兼ね備えたプロファイリングによって、本人さえも知らない自分自身の趣味嗜好やライフスタイルを知ることができると考えたんです。」

検索エンジンとSNS

──でも、検索エンジンでもユーザの検索履歴や閲覧履歴を分析することで、同じことを実現しようとしていますよね。どうしてSNSだったんですか?──

会社でHDDを買わなきゃいけない時に、一番安いショップを検索エンジンで探したとします。そのあと、HDDはもう買い終わったのに、リタゲバナーに追い回されることってよくありますよね?
もちろん広告の仕組みだということは理解しているのですが、検索エンジンは私がHDDの価格を調べたという1回の情報をもとにして『HDDを求めている人』認定しているわけです。

いやいや、私そんなにHDD好きじゃないよ、必要に迫られて1回調べただけ、と思うのですが、結局『なぜ私がHDDを検索したのか』が分かってないんですよ。

でもSNSならそこに時間軸が加えられるんです。投稿という行為の連続性がある。それに加えてすでに大量の公開データもあります。だからその大量で連続性のあるデータをプロファイリングすれば、その人の本当の興味関心軸をあぶりだすことができると思ったんです。

現在のインフルエンサーマーケティングに感じている課題

──私の会社では、SNSの仕事としてインフルエンサーマーケティングの仕事も行っています。この市場は、今後さらに大きくなっていくと予想されていますが、渡辺さんが課題に感じていることは何かありますか?──

そうですね、これまでのインフルエンサーマーケティングは、フォロワー数が多い人を選んで行われることが多く、広告の効果測定においても、投稿のインプレッション数やエンゲージメント数でレビューするケースが多かったと思います。
でもそれだと、ターゲットの態度変容(購買や行動)への影響度がわからないという問題が残るんです。
そこで現在進めているプロジェクトでは、「誰がフォロワーの態度や行動を変容させているのか」を分析することで、その施策によって「最終的にターゲットとブランドがどのような関係構築をできたのか」というところまで効果測定を行えるようにしようと考えています。

もう一つあります。
フォロワー数を優先したインフルエンサー選定では、そのインフルエンサーの本当の興味関心軸とは若干異なる投稿になる場合があり、いわゆる広告っぽさが出ちゃうことがあります。もちろん、フォロワー数が多くなければインフルエンサーじゃない訳で、そこは大事なのですが、もう一軸加えてみてもいいのではないでしょうか?

例えば、インフルエンサーのキャスティングデータから、そのブランドと本当に親和性が高い人をAIで抽出するとか、あるいはインフルエンサーのフォロワーのアクティブ率が著しく落ちている人がいないかをチェックしたり、ビジネスインフルエンサーとは別軸でブランドのコアファンも活用したインフルエンサーマーケティングに仕立てるなど、もうひと手間かけることでより効果的な施策になると思うんです。

実は、この取り組みはすでに何社かに提供させていただいています。

AIを活用した新たなプロジェクト

──御社はインスタグラムに強いという印象がありますが、今後新たに取り組んでみたいと考えている分野は?──

インスタグラムというメディアの特徴として、あまりネガティブな情報が投稿されないという部分があると思います。
でも、私たちが普段生活しているなかでは、実際にはネガティブなことを知りたい時もありますよね。
ブランドのマーケの方は、自分たちの商品のネガティブな部分も見なきゃいけないわけで、そういう情報を探すときにはtwitterが一番なんです。

twitterの分析において一番特徴的なのは、投稿量ですね。twitterは、刻々と変わるユーザーの興味関心をリアルタイムに反映していくので、ある時爆発的に投稿量が増えた時、それこそが『今』私たちが生活している社会の関心事じゃないですか。その関心事に対しての『ユーザー心理』を分析してお客様にフィードバックしていけたらいいな、と思っていますね。

──具体的には?──

例えばですが、ある関心事の『ユーザー心理』がネガティブな方向に急に変化したとします。もちろんマスメディアの情報で流れが変わることもあると思いますが、実はSNSでつぶやかれた誰かの投稿がきっかけだったかもしれない。
その時、『誰が』『どんな投稿』をしたことで流れが変わったのかということを分析できたら、その関心事においては『誰が一番影響力のある人物なのか』を紐解くことができるのではないでしょうか? 

まだ詳しいことはお話しできませんが、実はそういうプロジェクトも進めているところです(笑)。

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